最近のジャンプ+が本誌を超えるレベルで面白い件と『ドリキャン!!』について
タイヤの悲鳴が耳から離れず、
真夜中にひとり目を覚ました事が無いドライバーがいたとしたら、
そいつはきっと別の星からやってきた宇宙人だ。
友情、努力、勝利。
最近のジャンプ+が面白い。
Web漫画は、一度読んだら満足して、読み返すことは少ない。
だから、いままでコミックスを買うまでに至ることはなかった。
でも、自宅には2作品のジャンプ+コミックスがある。
ひとつが地獄楽、もうひとつがSPY×FAMILY。
どちらもすぐに重版されるほど人気なので、認知度は高い。
認知度という点についてはこの2作品には及ばないと思うが、
個人的にいま一番オススメしたい漫画がある。
それがこちら。
『ドリキャン!!』
<公式サイトから引用>---
「ドリフトはスポーツだ!」ゆるふわ大学生活を夢見て入学したドリフトの天才・轟輪(とどろきりん)の前に現れた廃部寸前の自動車部、通称シャブ。すべてを賭けた学生たちの青春が今始まる—!!---
一番「ジャンプ」している
僕は車にはあまり興味がないけれど、
この『ドリキャン!!』には激ハマリしている。
「なんでこんなにハマってんだろう」と考えたとき、
その結論としては、この漫画がジャンプの基本原則である
「友情・努力・勝利」をしっかりと描いていることにあると思った。
「ジャンプらしさ」とは何か、を考えたとき、
大切なのはやっぱり
「友情・努力・勝利」。
『ドリキャン!!』の各エピソードのコメントにはよく
「一番ジャンプしてる」といったものを見つけるが、本当にその通りだと思う。
詳しくは本編を読んで欲しい。
大切なことなので何度でも言う。
いつの時代にも、やはり王道なのは「友情・努力・勝利」。この3つ。
縦読みを最大限に生かした表現
ジャンプ+の連載作品の中でも少数派である「縦読み」。
正直にいうと、縦読みのWeb漫画に対して、
スクロールするのが少し面倒だと思うことがあった。
でもドリキャンは、この「縦読み」の特徴を最大限に活かした表現があるのが良い。
第20話「かわす」では、主人公の輪(りん)がドリフトの追走の肝となる
「進入と振り返し」について説明を受けるシーンがある。
縦読みの特徴が活かせる表現のひとつ。
千葉侑生(著) 『ドリキャン!!』 第20話「かわす」
上記のような説明のシーンほか、
ドリフトのシーンでは、縦読みならでは迫力の表現が楽しめる。
まだ読んだことがない人には、是非、本編で味わって欲しい。
縦スクロール漫画ならではの表現についての記事。これも面白かった。
コンパクトにまとめる
キャラの心情や丁寧な説明など、
描くべきところはしっかりページ(コマ?)を割いている一方、
不要なところはバッサリ切ってしまう潔さも良い。
「テンポが良く」とにかく読んでいて「気持ちがいい」。
1話1話、コンパクトにまとまっている。
コンパクトといえば、
『ドリキャン!!』は週に2回更新(水曜・土曜)なんだけど、
1つの話を2つに分けている感はない。
これは最後のコマの煽り文が秀逸だからというものあるかも。
どのエピソードも引きが強い(続きが気になる)。
そんなわけなので
ぜひ、未読の方は読もう。
全編、無料で読める。
お願いだからコミックスを出して欲しい!
(コメントでも同様の意見をよく見る)
本日はここまで。
『ドリキャン!!』作者の方のTwitterはこちら
<引用>
「タイヤの悲鳴が…」
ファン・マヌエル・ファンジオ・デラモ(F1ドライバー)※ドリキャン!! 一話での引用