昔のアニメが面白く感じる理由/「分断」される視聴者

 

ちょうちょむすびの高気圧が
君のハートに接近中
笑顔前線 つかまえて
駆けておいで

 

古いアニメはなぜ面白いのか。

 

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はよ~ん!「きんぎょ注意報!」

初のBlu-ray化、TVシリーズ全54話と劇場版を収録

 

 

なっっっっつ

 

 

【公式】きんぎょ注意報 第1話「転校少女藤ノ宮千歳!/みんな集まれ! ピンクの金魚の楽しい学校」 

 

 

昔のアニメって

なんでこんなに面白いんだろうな

 

 

なぜなんです? 

 

 

昔のアニメはなぜ面白いのか

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なんとなくそう感じていても、うまく説明できなかった。

 

 

昔のアニメはなぜ面白く感じるのか。

「昔はよかった云々」ではなく、はっきりとした理由はあるのか。

あくまでも個人的な考えだけど、昔のアニメが面白く感じる理由として、

下記を提唱したい。

 

・劇中で「メタ発言」「パロディ」「ネットスラング」がほとんど使われない

  

メタ発言とは:

漫画・アニメ・ゲーム・小説などフィクションの登場人物が、本来作者や読者・視聴者・プレイヤーにしか知り得ない知識(舞台裏、観客席、製作環境、現実とフィクションの違いなど)について発言をすること。

要するに、「これは本やテレビの中の作り話である」ことを意識させる発言のことを指す。

 

パロディとは:

基本的には「元ネタを知っている」ことを前提に、それを引用してもじったり、へたに真似たりすることで、引用・改変したこと自体を楽しむのがパロディである。

風刺的な意味合いを持つこともあれば、敬意を持って扱われることもある。
元ネタがわかる人には思わず( ̄ー ̄)ニヤリとしてしまうが、元ネタを知らない人には何のことやらわからないシーンに感じられてしまうこともある。そのためパロディ自体を強く嫌う人もいる。

  

「メタ発言」「パロディ」「ネットスラング」

これらを使うことで、必ずしも「面白くなくなる」わけではない。

ただ「一部の人にしか伝わらない言葉や状況」が出てくると、

視聴者は「ネタが分からない人」「ネタが分かる人」とに分けられる。

 

ネタが分からない人は楽しめないし、

ネタが分かる人であっても、本編そのものに集中できないことがある。

「多くの人に楽しんでもらう」点においては、あんまりメリットがないんだよね。

 

昔のアニメでは、メタ発言はあってもパロディはほとんどなかったように思う。

ネットスラングはまず使われてない(ネットが普及していない時代だったので当たり前だけど)。

 

昔のアニメにおいては、

視聴者は「ネタが分からない人」「ネタが分かる人」とに分けられることはない。

 

つまり、

「みんな等しく、内容を理解しやすい」作品が多い。

 

いまのアニメの全てがそうとは言わないけど、

「視聴者が、分断されやすくなった」  と思う。

 

 

◆いろんなアニメのメタ発言&パロディシーン集 partⅡ

 

 メタ発言やパロディをまとめた動画。

これを見ればイメージしやすいと思う。 

 

 

視聴者が「分断」されやすくなったのはなぜか

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「分断」されやすくなったというより「分類」されやすくなったというべきか。

 

アニメの数が増えたから、だと思う。

下記の動画でまとめられているけど、

年間のアニメの放送作品数は基本的に右肩上がりで推移している。

(2006年以降は減少傾向)

 

放送作品数から見るTVアニメの歴史

 

「このアニメは◯◯向け」といったように、

対象を絞ったように見える作品が増えたのかなと。

 

実際、対象を絞っているのは提供側だけではなく、視聴者側でもあるんだけど。

ネットが普及したから、「◯◯好きなら◯◯がオススメ」といった情報が共有されやすくなったのだと思う。

 

・アニメの数が増えた→

・追いきれないからオススメに従って観る→

・はじめから想定する視聴者層が「決まって」いるから、ある程度の事前知識がある前提で「メタ発言」「パロディ」「ネットスラング」が多用される

 

こんな感じ。

事例がなくて申し訳ないけど割とありえると思う。

 

 

そんなワケで最近のアニメが物足りなくなってきたら

ひとまず90年代アニメを観ましょう。


 

本日はこのへんで。