「あの人が、いつも同じようなことを言う」理由/繰り返すことには意味がある

f:id:popyon:20190730214145j:plain

 

あの人は、いつも同じようなことを言っている。

 

そう思ったことはないだろうか。

ブログ記事、ツイート…

それらでよく見られる、

同じ人の、同じような発信の、繰り返し。

同じようなことを、繰り返し発信し続けるのは、なぜなのか。

 

それは、

「繰り返し発信しないと、人には伝わらないことがあるから」。

 

「発信する側」のメリットとは

「いつも同じような話になってしまう」。

これは、悪いことではない。

というのも、同じような内容について繰り返し発信するのは、

それが「本質的な話」であることが多いから。

 

発信する側としては、

「本質的なことは、繰り返し発信し、広める価値がある」

と考えている。

少なくとも、僕はそう思っている。

 

「あのブロガーはいつも同じことを言ってる」の「同じこと」というのは、本質的なことが殆ど。だからこれまでに見聞きした内容でも、反復して学び直すことは大切。むしろ違う角度からの語りは、前回より理解が深まる場合あり。これは反復による効果だけではない。例える対象によって理解度に差が生じる

 

「そうは言っても、いつも同じことを言う人は、ネタがないんじゃないの?」

 

そんなことはない。

 

たまに、有名ブロガーやインフルエンサーに対しての批判的なコメントに、

「この人はいつも同じことを言っている」というものや、

「ネタ切れ」といったものを見かけるが、これは的外れだと思う。

 

「本質的なことは、繰り返し発信し、広める価値がある」。

これには続きがある。

 

「繰り返し発信しないと、

人には伝わらないことがある」。

 

ここが、重要。

 

というより、むしろ、

「一度の発信だけで、自分のメッセージが伝わる」

とは、思わない方がいい。

 

なぜ、一度の発信だけでは不十分なのか。

伝えたいメッセージが伝わらないのか。

考えられる原因はいくつかある。

 

ブログを例にとると、

それは記事が長すぎたせいのかも知れないし、

例えが悪かったのかも知れない。

読み手が記事を途中から読むのをやめたのかも知れないし、

そもそも文章が分かりづらかったかも知れない。

 

一度で伝われば、それが一番いい。

だが、そうならないケースの方がほとんど。

それなら、記事の長さや例えを変えたり、

表現を変えたり、装飾を変えたりと、改善できることは多くある。

 

繰り返し同じことを書くことについての

書き手のメリットは、

「より多くの人に、自分のメッセージを届けやすくなる

ことにある。

 

だから、書き手は、

同じような内容について、繰り返し発信して良い。

 

そしてこの繰り返しは、書き手だけでなく、

それを見る人・聞く人にとっても、メリットがある。

「受け取る側」のメリットとは

受け取る側のメリットは、

「より深く理解できるようになること」。

ただし、受け取る側は、無理に全ての記事を読む必要はない。

 

既に理解している内容であれば、

あえて見ない・読まないといった選択が可能になる。

 

 「この話は前にも見た(聞いた)」。

そう思ったときは、自分自身に、次の問いをして欲しい。

 

「前回、その話を聞いた後、

そこから学んだことを何かに活かせたか?」

 

この質問にYESなら、良い。

NOでも、悪いとは限らない。

その話自体が、自分の学びにならない領域であった場合があるから。

 

しかし、自分の学びになる領域だったにも関わらず、

現在に至るまでに、何かに活かせなかった場合は注意が必要。

 

例えていうと、

自己啓発書を何冊も読み、読むだけで満足してしまい、

自分自身には殆ど何も活かせていない」

そんな状態。

 

こういう人は、ブログやTwitterYouTubeなどで

「同じような内容を、毎回なんとなく見て、毎回忘れ、また見てしまう」

こういう状態になりやすい。

 

一部のブロガーやインフルエンサーは記事や動画の最初で

「同じような話になりますが…」や、「前も近いことは話しましたが…」

と発言することがある。これは、

「分かっている人は見なくても大丈夫」ということを匂わせている発言でもある。

はじめに結論を話し、

「ここまでで理解できた人は、この後の動画は見なくても大丈夫です」

とまで教えてくれる人もいる。

もちろん、理解を深めたいならその話を読む・聞くなりすればいい。

 

繰り返しになるが、前回の話を忘れていたり、

覚えていても、その後の自分に活かせていなかったりするのは問題だ。

 

「読むこと」「聞くこと」だけで満足している状態なので、非常にコスパが悪い。

 

先ほど述べたとおり、

自己啓発書を何冊も読み、読むだけで満足してしまい、

自分自身には殆ど何も活かせていない」

状態といっていい。

 

コスパといっても、お金ではなく時間に対してのこと。

 

お金なら後でいくらでも取り戻せるが、

そのときの時間は後で取り戻すことはできない。

 

僕たちはどのように立ち回るべきか

導入部分で、選択をすべき。

深く読む(見る)べきか、そうでないか。

それがブログ記事であっても、動画であっても、やることは変わらない。

 

選択すること。

 

配慮されたコンテンツは大抵、冒頭に結論が提示される。

その時点で過去に見聞きした「本質」と比較をして、適切な行動を取ればいい。

選択肢はいくつかある。

 

例としては

・既に自分に活かしているから、聞かない

・既に自分に活かしているが、理解を深めたいので、聞く

・自分に活かせないことなので、聞かない

・自分に活かせておらず、実践不足なので、聞く

など。

 

ここまでをまとめる。

 

◆まとめ

 

<書き手の心得とメリット>

・繰り返し発信しないと、人には伝わらない

・「より多くの人に、自分のメッセージを届けやすくなる」こと

 

<受け手の心得とメリット>

・反復により、より深く理解できるようになる

・ただし、既に理解している内容であれば、読まない(見ない)という選択が可能

・選択は導入部分で。深く読む(見る)べきか、そうでないか

 ・読むだけ、見るだけで満足しない

  

  

だいぶ長くなった。

きちんと「伝わる」ように、日々アップデートしていきたい。

 

本日はここまで。