【なつかしのWii Uタイトル】ゾンビU/クソゲーと良ゲーの狭間で
いいか、撤退するのも勇気のうちだからな
生きるか。ゾンビか。
出会い
2012年12月8日。
このWii U本体と同時発売となったソフトは、11タイトル。
鉄拳タッグトーナメント2 Wii U エディション…
それら誰もが聞いたことのある有名タイトルひしめく中、
ひとつの気になるタイトルがそこにはあった。
「ゾンビU」。
は? ゾンビU? どういうこと?
ゾンビは分かるけど、「U」を付ける必要あるか?
しかし僕は気づいたらこのソフトをカートに入れていた…
評価について
このゲームの評価は、非常に難しい。
人によってはクソゲーだと切り捨てるだろう。
しかし、発売から6年近く経とうとしている本作、
なぜか定期的に遊びたくなる魅力がある。
あえて評価するとしたら
「限りなく、クソゲーに近い良ゲー」。
ソフト概要
ジャンル:サバイバルホラー/アクションアドベンチャーゲーム
プレイ人数:1~2人
CERO:D(17歳以上対象)
特徴
このソフトの一番の特徴は、WiiUゲームパッドを使った操作方法。
ゲーム内で操作するキャラクターは、
プレッパーパッドと呼ばれるパッドを持ってサバイバルする。その用途は多彩。
・マップ閲覧
・アイテムの使用や管理
・生き物(ゾンビ含む)のスキャン
・機器の起動(ドアのロックや、ゾンビ用監視カメラ)
など。
持てるアイテムは最大16個。
ゲームパッドの左上と右上に3つずつ、計6つのアイテムをセットできるほか、
非常用バッグ(リュック)の中には10個までのアイテムを格納し、持ち運べる。
緊張感を演出する、仕様上の制限がある。
・武器は、セットしないと装備できない
・回復アイテムはセットしなくても使えるが、カバンを覗き込んでいる間はプレイヤーが座り込みカバンを弄るため、無防備となる
これは、
・セットできる6つのアイテムが、手に持ったりポケットに入れたりできる数
・それ以上のアイテムは非常用バッグでの持ち運び
という設定なのだと思う。
他のサバイバルホラーゲームと大きく違うのは、
「アイテムを選択するときにも、ゲーム内時間が進行する」
点だろう。
ゾンビから逃げながら体力回復は可能だが、
それはセットしたアイテム(=手やポケットに収まっている)だけ。
周りに危険がないことを十分に確認してからでないと、
リュックの中のアイテムを使ったり、セットしたりしようとした際に、
ゾンビに襲われることが起こりうる。
モードは2つ
①キャンペーンモード:
死んでも、前回のセーブポイントからやり直せる。
その代わり、これまでにアイテムは全て失われる。
(ストーリーの進行状況は引き継がれる)
②サバイバルモード
死んだらその場でセーブされ、そこからやり直すことはできない。
初めからやり直しになる。
良い点
◆ゲームパッドの特徴を活かしている
これは前述の、緊張感を演出できる仕様のこと。
◆没入感がある
TV画面には、字幕以外の情報は表示されない。
体力やアイテム、マップなどの情報はすべて、ゲームパッド側に表示される。
◆リアルに徹している
・「噛まれたら即ゲームオーバー」である点
・ヒトの形をしたゾンビ以外、出てこない(巨大なボスはいない)
悪い点
◆初期装備 = 最強
最初に手に入れる武器の「クリケットのバット」。
これが最強。
理由としては
・一定条件下で、ゾンビを一撃死させられる(ハメ殺せる)
・消耗しない
の2点。
※銃でゾンビを殺すときには複数発の弾丸が必要なことが多く、
弾の入手可能数も少ないことから、結果的にバットばかり使うことになる。
<ハメ方>
・バットを持ちZLボタンを押すと、バットでゾンビを怯ませることができる →
・この動作をゾンビの背後から行うと、ゾンビが転倒する →
・転倒したゾンビに近づき「とどめを刺す」が表示されたらZRを押す →
・ゾンビが一撃死する
◆進行不能バグが存在する
僕は遭遇したことはないが、特定条件下で起こりうる。
起こっても直前のセーブポイントからやり直しは可能。
◆ゾンビのボイスがおかしい
ゾンビがダメージを喰らっているときのボイスが、共通されて使われている。
例えば一体のゾンビに複数回の攻撃を喰らわせるときに、
一発目:低い男性の声
二発目:高い男性の声
三発目:低い男性の声
といったように、ボイスが切り替わる。
そのせいで、攻撃を与えている途中、
・このゾンビが複数のゾンビの声を出しているのか?
・それとも、視界の外からゾンビが近づいているのか?
ということを判断しづらい。
これはおそらく、画面内に複数のゾンビが表示された際に、
「ゾンビ毎に、固有の声を割り当てる」処理をしなかった、
もしくは(容量的・技術的に)できなかったものだと思われる。
ちなみに、男性のゾンビから女性のゾンビの声がする、ということはない。
(それしてたらクソゲー認定待ったなしだった)
おわりに
キャンペーンモードも面白いけれど、やはりこのゲームはサバイバルモードが面白い。
「一度のミスで全てを失う」のって、絶望感はあるけどクセになる。
壺に入ってひたすら上を目指すゲームもいいけど、
このゾンビUも相当オススメできる。人を選ぶけど。
ところで、本ゲーム内には、プレイヤーをサポートしてくれる、
「プレッパー」というキャラクターがいる。
地下鉄のどこかに住んでいるが、プレイヤーキャラクターの前には姿を現さない。
マイクによる音声のみでプレイヤーに語りかけてくる。
botまで作るくらいだから、当時は相当ハマっていたのだろう。
本日はここまで。
<引用>
「いいか、…」
プレッパー/ゾンビU