革製品のお手入れは心を落ち着かせてくれる

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大量消費社会の現代。

そんな現代において、

長く使えるモノの代表格である、革製品。

 

長く大切に使うことで得られるメリットは、

「経済的であること」だけに留まらない。

 

僕の場合、どちらかといえば、

「精神的なメリット」のほうが大きい。

 

どうやら僕は「手作業」をするときの感覚、

時間がゆっくり流れるような、そんな感覚が、

たまらなく好きなようだ。 

 

本エントリは、

・革製品の手入れを始めてみたい人

・革製品に興味が出始めた人

に向けた。

あまり専門的なことは、書かない。

 

革製品は、高級すぎるものでなくても、良い。

お手入れも、がんばりすぎない位で、良い。

 

ほんの少しの手間と投資で得られる

「がんばりすぎないお手入れ」で、

心を落ち着けていきましょう。

 

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 手入れは特別なことじゃない

 

私は、安い靴を買うほど裕福ではない。  

 

身近な革製品といえば、靴や財布・小銭入れ。

日常的に手入れしている人もいれば、

一切のケアをしない人もいる。

どちらかといえば、手入れを全くしなかったり、

手入れ自体をしなかったりする人の方が多い気がする。

これはあくまでも、主観的な意見。

 

革製品に限ったことではないけれど、

東急ハンズやLOFTに行くと、

ケア用品の種類の多さに圧倒される。

 

人は選択肢が多すぎると、かえって

「何も選択しない」という選択をしてしまうもの。

 

「どれを選べばいいのか?」

迷った挙げ句、お手入れをやめる。

そうなってしまっては、もったいない。

 

まずお伝えしたいのは

身構えず、気軽に始めて大丈夫、ということ。

 

手持ちの革には、どのクリームを選ぶべきか?

馬毛ブラシと豚毛ブラシの使い分けは?

 

最適解を求めすぎて、動けなくなっては元も子もない。

 

まずは小さくはじめよう。

はじめに、汎用性が高いものを揃うのがオススメだ。

 

 

揃えるもの、3つ

 

数秒の手間で、数年分の差が出る。

 

はじめに揃えた方がよいのは、3つ。

 

・馬毛ブラシ

・無色クリーム

・クロス(布)

 

「買う」ではなく「揃える」というのがポイント。

 

クロスは、着古した白いTシャツなどでも代用できる。

クリームに関しては、革やその質感に応じて

油性がいいとか乳化性がいいとかあるけど

最初のひとつは「乳化性のクリーム」がおすすめ。

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コロニルのシュプリームクリーム。カラーレス(無色)。

 

 

お手入れ方法

 

革も元々は皮膚。お肌のお手入れと何も変わらない。

 

・馬毛ブラシで、表面の埃や砂を落とす

・クリームを塗布し、乾くのを待つ

・乾いたら、クロスでクリームを拭き取る

 

お手入れを極限まで簡略化すると、上記のとおり。

もっと細かくすると例えば、

・ブラッシング後はステインリムーバーで汚れを落とすだとか

・豚毛ブラシで磨きをかけるとか

・靴の場合は最後にワックスでポリッシングするとか

あるんだけれど、

ステインリムーバーがかえって革に負担をかけたり

靴をポリッシングするのは革質や好みによったりと

「状況によって変わる」ことが多すぎるので

必須となる3つの工程に絞った。

 

それと、革製品のお手入れ方法なら

革製品メーカーや、ケア用品メーカーのサイトで分かりやすく解説しているし、

いまだったらYouTubeで解説動画を見る方がよっぽどタメになると思う。

本エントリはあくまでも

「がんばりすぎないお手入れ」なので、

まずは革製品ケアに興味を持ってもらうことが一番大切。

 

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時間はかかるが、本で体系的に学ぶのもおすすめ。

 

 

例えば、こんな製品を使っています

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GANZOの束入れ(小銭入れのない長財布)。色はネイビー。使用歴は浅く、4ヶ月。

 

 

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YUHAKUの小銭入れ。色はブルーだったかな? 使用歴は3年。

 

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ジャランスリウァヤのプレーントゥシューズ。ワックスを塗る前。

 

 

 

おわりに

革製品についてネットで調べようとすると、

どこのブランドが良いとか悪いとか、

ケアがこれが正解だとか間違いだとか、

色々と情報が出てくる。

 

僕はあまりそういったことに興味はなくて

それぞれが自分なりに決めて、工夫して、

革製品を楽しむことの方が大切だと思っている。

 

ただ確かに言えることは、

お手入れは、心を落ち着かせてくれるということ。

 

これは革製品に限らない。

 

 

お手入れは、心を落ち着かせてくれる。