いまのゲームを昔のように楽しむ/効率を追わず「無駄」を楽しめ
ゲーム業界はどんどん前進して 大野も前へ進んでるのに
俺だけとどまるなんてカッコつかねーだろ?
いつだって、ゲームは輝いている。
そう信じたい反面、ゲームを昔ほど楽しめないときもある。
「昔のゲームは面白く、いまのゲームはつまらなくなったのか?」。
これは以前に少しだけ触れた。
それが昔のゲームであろうが、最新のゲームであろうが、
楽しめるかどうかは、自分の気持ちひとつ。
いまのゲームを昔のように楽しむには、どうすればよいのか。
大切なこと
いまのゲームを、昔のように楽しむ。
そのために大切なことは、
「効率を追わない」
「無駄を楽しむ」
ことだと思う。
◆集中する
マルチタスクで効率を追わないこと(そして、マルチタスクは実際には非効率)。
コンシューマゲームを楽しみたいなら、スマホを遠ざけておくこと。
物理的な距離はもちろん、意識の外にスマホを追い出す。
ゲームのスキマ時間にSNSなど、もってのほか。
ゲームそのものに集中しよう。
◆攻略法に頼らない
過度な攻略情報で効率を追わないこと。
ネットで攻略法を見て、最善の選択をする。何も取りこぼさず、完璧に立ち回る。
これは一見して効率が良いように思うかも知れないが、
それでゲームを「楽しむ」ことができるかというと、そうとは限らない。
ゲームのジャンルに関わらず、攻略法は見ない方が良い。
攻略法を見てしまうと、ゲームの進みは早いかも知れないけれど、
試行錯誤する楽しみが奪われてしまう。
ゲームがただの「作業」になってしまう。
「やらされ感」があると、楽しめない。
◆「道中」を楽しむ
効率を追わずに、寄り道していい。
進め方が分からず、時間を無駄にしてもいい。
RPGで詰まって同じところを繰り返し移動して、
結果的にレベルが上がり、後からラクになるくらいでいい。
最短距離でゲームを進めると、レベルや技術が伴わずに、終盤で苦労することがある。
◆コンプリートにこだわらない
効率を追わずに、自分のペースで集めればいい。
やりこみ要素をコンプリートすることに、必要以上にこだわらないこと。
できれば、攻略サイトにも頼らない。
1時間プレイして、何も進まなかったり何も得られなかったりしても、
「損をした」と思わないこと。ときには、無駄な時間を楽しむのも面白い。
次々と新しい要素、新しい目的が追加されるソーシャルゲームと異なり、
コンシューマゲームのやりこみ要素には必ず「終わり」がある。
◆サンクコストを気にしない
「これまでにかけたコスト」にばかり目をやって、不合理な選択をしないこと。
・せっかく買ったから、最後までクリアしないといけない
・ここまで集めたから、全てコンプリートしないといけない
こういった考えを捨て、
・クリアしなくてもいい。
・コンプリートしなくてもいい。
と考える。
ゲームは楽しむものであって、作業ではない。
やりたいときに、やればいい。
◆マニュアルをよむ
いまのゲームには紙の説明書はないけれど、
「昔っぽさ」が楽しめる電子説明書も存在する。
電子説明書がないときは、公式サイトを眺めてみる。
面倒くさがらず、ときにはゲームする手を止めて見てみよう。
◆自分をほめる
うまくできたプレイを、もっと喜んでいい。
小ネタや、裏技に近いことを見つけたときには、
「自分が、世界で一番はじめに見つけた」と思っていい。
昔は、ネットを見て見知らぬ他人と競うことはなかった。
他人に認めてもらうことではなく、自分の満足のためにプレイする。
見知らぬ人に「いいね」をもらうためではなく、自分のためにプレイする。
◆見るだけで満足しない
ゲームの楽しみ方のひとつ、「実況プレイ」動画。
確かに楽しいが、見るだけで満足せず、自分でもやってみる。
◆レビューは見ない
無駄遣いを恐れないこと。
Amazonのレビューは見ない。
レビューを理由に、購入をためらうのはもったいない。
自分が面白いと感じたら、他人のレビューは関係ない。
自分が下した評価に、他人の評価を影響させない。
自分が面白いと感じたら、☆5つでいい。
◆交流する
攻略サイトを見ない代わりに、人に聞いてみる。
ぐぐれば分かることを、あえて聞く。
攻略法を、教え合う。
身近な友人でもいいし、SNS上の友人でもいい。
「答えを知る」ことよりも、会話そのものを楽しむ。
ぐぐって最適解を見つけるよりも、
お互いの失敗談を語りながら交流する方が、楽しい。
本日はここまで。
<引用> 「ゲーム業界は…」
矢口 春雄(ハイスコアガール)