Whyからはじめられない人たちについて

 

人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 

 

シンプルな法則。

  

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人に行動を促すためには、どうすれば良いのか。

有名な動画をもとにした、普段の仕事で思うこと。

 

 

繰り返し見てしまう動画

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以前、よくTEDの動画を見ていた。

 


人類の様々な活動の中から、「Ideas worth spreading」(幅広く世界に広めるべきと思われるアイデア)を、その活動をおこなっている人のプレゼンテーションの場を提供すると共に、インターネットを通じてそのビデオ映像を世界に広める活動を行っている団体のこと。

 

数多く数あるTEDのプレゼンの中でもとりわけ有用な動画がある。

個人的に何度も見返している、次の動画。 

 

サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか

 

TEDの中でも、特に有名な動画だと思う。

知っている人も多いとは思うけど、未視聴の人は是非見てほしい。

 

ものすごくコンパクトにまとめると、

「人に行動を促すためには、Whyからはじめよ」ということ。

 

多くの人は

What(何をするのか?)→How(どうやるのか?)

の順番に物事を考え、Why(なぜやるのか?)を知らない。

または、理解していないケースが多い。

 

優れたリーダーはこれとは真逆に、

Why(なぜやるのか?)→How(どうやるのか?)→What(何をするのか?)

という順番に物事を考え、その順番で伝える。

 

 

まとめると、人に行動を促すためには、

「Why→How→Whatの順で説明せよ」という話だ。

(動画ではライト兄弟やキング牧師のエピソードをもとに、このことが解説されている)

 

 

なぜ、それをするのか?

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動画では、3つの円の中心にWhyを置いて、How、Whatの順で円が大きくなっていく。この円は「ゴールデンサークル」と名付けられた。

 

Why(なぜやるのか?)→How(どうやるのか?)→What(何をするのか?)という順番で物事を考え、その順番で伝えること。

 

このことは、仕事をする上での考え方に応用できる。

(動画の本来の趣旨とは少し異なってしまうけど)

 

「Whyからはじめること」

個人的には、応用というより「基礎」というほどに徹底したいと考える。

 

仕事で人の行動を観察していると、次のようなケースを目にする。

・「なぜ、それをするのか?」を理解せずに仕事を進めている

 

だいたい、このような人たちは、マニュアルや既存のルールに縛られる。

 

「マニュアルにないから分からない」

「既存のルール・運用に則っていないから進められない」

 

大抵、「What」や「How」にしか思考が及ばない。

 「なぜ、それをするのか?」を考えない。

 

 

ゴールを設定せよ

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「結論から話すこと」。

仕事をするうえで心がけたいことの代表格だが、

これに加えて、忘れてはいけないことがある。

これができる人とできない人では、明らかな差が生まれる。 

 

忘れててはいけないこと。それは、

 

 「ゴールを設定すること」

「なぜ、それをするのか?」とセットで行うべきこと。

 

ゴールを設定しないと、

途中で迷ったり、誤ったゴールに向かったりしやすい。

 

「顧客から◯◯という問い合わせを受けたが、どうすればよいか」

 

こういう質問を受けることがある。

僕は答える前に、こう訊くようにしている。

 

「顧客が求めているゴールは何なのか?」

 

こう訊くと、

「いえ、◯◯について教えて欲しいと言っています」

こう返ってくる。

 

こうなると、

「ああ、この人はWhatとHowにしか意識が行っていないのだな」と思う。

 

僕が求めているのは、

「顧客が求めているゴールは何なのか?」(=なぜ、それをするのか?)を定義すること。

これに対し、質問する側は、

「顧客が◯◯をしたいので、その方法を知りたい」(◯◯=What、方法=How)

にしかフォーカスしていない状況が生まれる。

 

一度や二度ならいいのだが、

これが繰り返されると、なんともいえない気持ちになる。 

Whyからはじめることができないのだ。

 

「既存の運用」「業務マニュアル」を忠実になぞる人ほど、その傾向が強い。 

 

こういった人たちは、

次のような考えに至ることはない。

 

・運用ルールにないなら、新たなルールを設ければ良い。そもそも既存のルールを疑う必要もあるかも知れない。

 

・すべての事柄に対して、マニュアル通りに対応できるとは限らない。

 

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続きはまだ次回、または追記します。