【ミス・ユニバース2019】ネットに蔓延する「外見叩き」への疑問/世界に存在感を示す日本人女性たち

 

世界に通用する現代女性とは、

外見だけでなく豊かな人間性・知性・自信に溢れている

 

 美しさとは、何なのか。

 

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先日、『2019ミス・ユニバース・ジャパン』のグランプリが決まった。

兵庫県出身の『加茂あこ』さんだ。

 

さて、今に始まったことではないが、

インターネットでは、行き過ぎた「外見叩き」を見ることがある。

 

理解されていない「主旨」

 

今回、見事グランプリに輝いた加茂あこさんについて、

Twitterやニュースサイト等で言及されているものの中に、

心ない発言をみることがある。

 

「外見」に対する批判的な発言だ。

  

ミス・ユニバースの選考基準は、表面的な美しさのみに留まらない。

冒頭に引用したのは、ミス・ユニバース・ジャパンの公式サイトの言葉だ。

もう一度、引用する。

 

世界に通用する現代女性とは、

外見だけでなく豊かな人間性・知性・自信に溢れている

 

公式サイトでは、さらに次のように続く。

 

スーパーモデルのようなビジュアルや立ち振る舞い、煌びやかな美しさ…

それは世界で活躍する女性に必要不可欠な要素です。

ですが表面的な美しさだけで女性の美を競う時代は終わりました。​

 

現代社会における ” 本当に美しい女性 ” とは・・・

​豊かな人間性と知性をもって人々を魅了し、

影響を与え自らの力で自立し社会で輝くパワーを持った女性です。

 

ミス・ユニバースの選考基準について。

このことは、大部分の方が理解していることだと信じたかったが、

「そうではない人も相当数、いるのだな」ということを思い知らされた。

 

 

本当にその通りだと思う。

 

ちなみに公式サイトではミス・ユニバース・ジャパンの

セミファイナリストの方たちの動画をそれぞれ観ることができる。

 

僕は加茂あこさんの動画と、Instagramの投稿も見た。

心ない発言をした人も、これらに少し目を通せば、

ニュースやSNSでチラ見しただけでは分からない

「美しさ」を感じることができるはず。

 

「外見至上主義」の日本

 

日本は、外見至上主義の人が多いように思う。

兎にも角にも綺麗になりたいだの、痩せたいなどの願望が強い。

 

 

自分自身も、他人に対しても、容姿について

「ジャッジする」癖がついている。

 

あなたの周りにも、いないだろうか。

何かと、「あの人は、美人」だとか、

「あの人は、かわいくない」だとかの発言を、会話の中で出す人が。

 

「褒める分には、いいんじゃないのか?」

と思ってしまう人がいたら、それは少し危ない考えかも知れない。 

以前にも紹介したけど、こちらのツイートを見て欲しい。

 

 

本当にその通りだと思う。

 

「細いね~」の例は、特に分かりやすい。

「褒めたつもりが逆効果」の恐れがあるから。 

「本人は、太れないことを悩んでいるかも知れない」

少し想像力を働かせれば、この可能性には気づくはず。

 

「容姿について言及しなくても好意を表すことはできる」 について、

なんか似たような状況を見たことがある… と思っていたら、

以前にも紹介したNetflixの『クィア・アイ』だった。

 

メンバーの5人は、とにかく人を褒める!褒める!

「外見も内面もステキに改造」するリアリティ・ショー。

まだ観たことのない人は、ぜひ観て欲しい。

 

世界に存在感を示す日本の女性たち

 

つまんないなんて変じゃない?

全部同じ顔なんて変じゃない?

キレイキレイしすぎ

個性はどこにある?

 

世界で存在感を示す、日本人の女性たちがいる。

 

有名なところでいうと、渡辺直美さん。

Instagramのフォロワー数は900万人に届こうとしている、

日本屈指のインフルエンサーだ。

  

長年に渡る日本人女性に対する固定観念に、果敢に挑む姿勢が話題となり、

米タイム誌の「インターネットで最も影響力のある25人(2018年)」に選出されている。

 

 

ちなみに2019年の25人に選出されているアリアナ・グランデさんには、

ハリセンボンの近藤春菜さんとのこんなエピソードがある。

 

かつかつ主夫 on Twitter: "以前、スッキリに出演したアリアナ:グランデが春菜さんの〇〇じゃねーよ!ネタにクスリとも笑わず、CM中「あなたはマイケル・ムーアに似ていない。私が約束する」と声をかけたというエピソードをリプの中で紹介してくれた方がいましたが、彼女のような感覚を皆が持てたら素晴らしいなぁと思います。"

 

公共の電波で人の容姿をネタする、はそろそろやめよう。 

 

渡辺直美さんの他にも、世界に存在感を示す日本の女性たちがいる。

ガールズバンド『CHAI』だ。

 

 

NewsPicksの記事から引用する。

 

2016年には、当時の代表曲がノンプロモーションながらSpotifyUKチャートTOP50に異例のランクイン。
昨年は、ファーストアルバムが世界で最も影響力のある音楽メディア「Pitchfork」のThe Best Rock Album 2018に選出される快挙を成し遂げた。
海外でもライブツアーを行い、アメリカでの公演には、ローリング・ストーン誌やCNNなど、大手メディアも取材に訪れた。
今、世界で最も注目されている日本人アーティストと言っても過言ではない。

 

「コンプレックスはアートなり」をコンセプトに掲げて活動している彼女たち。

彼女たちもまた渡辺直美さんと同じように、

「ありのままの、自分を愛する」ことの大切さを多くの人に伝える存在だ。

先ほど引用したのは、彼女たちの曲『N.E.O』の歌詞。

 

演奏技術の高さにも驚かされる。

 

彼女たちの強烈なメッセージが、高い演奏技術と見事に融合している。

今後も注目できるバンドのひとつだろう。

 

おわりに

 

今後、彼女たちに続いて

世界に存在感を示す日本人女性が出てきて欲しいと思う(もちろん、男性も)。

 

そして、多くの人が「想像力を欠如」させない、

そんな社会になっていけばよいと思う。

 

本日はここまで。

 

 

<引用>

「世界に通用する…」/ミス・ユニバース・ジャパン