【Switch】『オクトパストラベラー』を贔屓抜きで評価する
旅立とう、きみだけの物語へ―
新しいのに懐かしい、RPG。
『オクトパストラベラー』
(Wikipediaより)
スクウェア・エニックスの新規IPによるファンタジーRPG。
「旅立とう、きみだけの物語へ―」をキャッチコピーとした正統派王道RPGである。
メインスタッフは浅野智也や高橋真志など『ブレイブリーシリーズ』のメンバーを中心とし、開発担当にはアクワイアを起用。同社で『ロード・トゥ・ドラゴン』などを手掛けた宮内継介がディレクションを担当する。
「伝統と革新の融合」を標榜し、プレイスタイルの異なる8人の主人公による「ロールプレイ」、「コマンドブースト」「ブレイク」による戦略性をもたせたバトルシステム、「HD-2D」をコンセプトとした美麗なドット絵調グラフィック等をアピールポイントとしている。
発売からもう1年以上も経ったのか。
タイトルにある通り、贔屓抜きで評価してみたい。
少し大雑把だけど、☆1つ~☆5つまでの間で、
小数点以下ありでの評価。
評価は『3.8』
Amazonの☆が4つなのを考えると、ちょっと厳しめ評価。
かなり楽しくプレイさせてもらったし、
良作であることは間違いないんだけど、
「ここが惜しい!」っていう点が多くて、このような評価となった。
まずは、良い点から挙げる。
良い点:懐かしく新しいグラフィック
古き良き時代のRPGのドット絵調のグラフィックながら、
奥行きを感じさせる立体的な表現。
スクウェア・エニックスはこの『HD-2D』を商標登録している。
オクトパストラベラーの続編のほか、
FF、ロマサガのリメイクに期待が持てる。
良い点:BGM
これー! これこれェー!!
ってなる「ザ・RPGの戦闘BGM」。
音楽は西木康智さん。
なんだかんだでメインテーマが一番好きかも知れん。
こちらは発売前に配信された体験版のDemoバージョン。体験版だけでも4時間くらいプレイしてた。
そしてここからは悪い点。
悪い点というには言いすぎかも知れない部分もあるので、
「気になった点」「悪い点」で挙げていく。
気になった点:BGMの配分
具体的に言うと、通常戦闘曲の配分。
通常戦闘曲は3種類あるんだけど、
その曲の登場するフィールドは決まっている。
ものすごく大雑把に分けると、
通常戦闘曲1→序盤
通常戦闘曲2→中盤
通常戦闘曲3→終盤
という感じ。
できればランダムにして欲しかった…
ゲーム後半になると、余程の理由がない限り序盤・中盤のBGMが流れるフィールドで戦闘はしないんだけど、そうなると「通常戦闘曲3」に飽きてくる。
気になった点:ブレイクありきの戦闘
このゲームには「ブレイク」というシステムがある。
敵には弱点となる武器や属性と「シールドポイント」が設定されている。敵の弱点を突くと相手のシールドポイントが減少し、0にすることでブレイク状態となる。この状態の敵は1ターンの間行動不可となり、約2倍のダメージを与えられるようになる。
というもの。
このシステム自体はとても良いんだけど、
厄介なことにこのゲーム、
敵がとにかく硬い
という特徴があって、兎にも角にもブレイクを優先させないと、
効率的に敵を倒すことができない。
ブレイクさせると敵のターンが失われたり、
敵が溜めていた協力な攻撃を、溜め前の状態にできたりと
戦略的といえば戦略的なんだけど。
「いかにラクして倒すか」っていうことに意識がいってしまって、
自由気ままに戦っている感がないというか。
「作業感」が少しあった。
まあRPGの戦闘なんて基本的に作業なんですが
悪い点:魔法が強すぎる
これに尽きる。
2つの点で魔法が強い。
1つめは:
「魔法はブレイクさせやすい」という点。
上級ジョブとして「魔術師」というものがある。
この魔術師の使える魔法「特大~」が、同じ属性の攻撃を3回行えるため、
ゲーム後半はとにかく魔術師頼りになってしまう。
2つめは:
「単純に攻撃力が高い」という点。
敵の弱点となる属性の魔法を使い、
かつ、1ターン毎に溜まるBP(ブーストポイント)を併用すれば、
簡単にダメージを稼ぐことができる。
またこのゲーム、特定のジョブで得られる技で、
自分のBPを仲間に分け与えることができる。
これがあるから余計に魔術師頼りになってしまう。
要するに、戦闘をする上で、
「強い行動だけ繰り返すこと」が推奨されるから、
さっき言ったように、「自由きままに闘っている」感が
あまり得られないんだよね。
悪い点:個々のキャラクターのストーリー同士の関連性が薄い
それぞれのキャラが仲間になる理由付けが弱すぎる。
手を貸す理由が殆ど描かれない。
これがあって、あんまり感情移入できなかった。
とはいえ、良作であることは間違いない
同じシステムでの次回作があるなら、次こそは期待したい。
本日はこのへんで。