Wiiのゴールデンアイ 007はなぜ神ゲーになれなかったのか
やるか、やられるか。集まれば、
緊張と興奮の銃撃戦。
当ブログ古来の記事である、
「N64 ゴールデンアイ007はなぜ色褪せない名作なのか」
64のゴールデンアイが名作であることは、多くが共感してもらえるだろう。
一方、同じ「ゴールデンアイ」という名を冠していながらも、
およそ名作とはいえない作品があるのをご存知だろうか。
そのゲームの名は
『ゴールデンアイ 007』である。
名前は同じだけど、全くの別物。
この作品は、版権を得たActivisionから発売されており、
日本語版のみ任天堂から発売されている。開発はEurocom社。
れっきとした、リメイク版である。
…が。
申し訳ないが、この作品をリメイクとは認めたくない。
クソゲーとまではいかないけど、
64のゴールデンアイには遠く及ばない。
割と許せないキャッチコピー
まずはこれを見て欲しい。
「世界で800万本以上をセールスしたFPSが復活!」
この、「前作の人気にあやかろうとする」
クソみたいなキャッチコピー。
これで肝心のゲームの中身が面白くないとあっては、目も当てられない。
先に言っておこう。
これゲームはもはや
ゲーム界の「けものフレンズ2」
といっても差し支えない。
フルボイスが逆に覚める
このゲームは64のゴールデンアイとは異なり、全編フルボイスである。
一例を挙げると、動画の6:50秒あたりのトレヴェルヤンの声。
このミッションに関わらず本作、とにかくボイスが鬱陶しい。
臨場感を出そうと思ったのか知らないが、
延々と茶々を入れてくる。
こっちは任務に集中したいんだから、
頼むから黙ってくれ。
テンポが悪い
ミッション中に演出(ムービー)が多く入るため、
ゲームそのものに没入できない。
冒頭のシーンはまだ許せる。
でも、途中にムービーをやたら挟むのが良くない。
先ほどの動画でいうと、
敵を後ろから襲う(5:50あたり)シーンとか、
特にひどいのが、トラックに乗り込む(8:00あたり)シーンからは、
3分くらいに渡って「操作半分、ムービー半分」といった割合で
ゲームが進んでいく。
操作とムービーをシームレスに繋ぐのは、逆効果だったように思う。
お馬鹿プレイができない
64のゴールデンアイと比べて、Wiiゴールデンアイが
決定的に面白くない理由として最たるものが、これ。
・殺しちゃいけない奴を殺す
・お尻を撃って反応を楽しむ
・敵を爆風で吹き飛ばし、その放物線を楽しむ
こういった、64ゴールデンアイでは可能だった
クリアには全く必要のないクソプレイができなくなった。
このナイトクラブのミッション、クラブ客を殴ることができたら最高だったのに。
唯一、64より優れた点を挙げるなら
ネットでの対戦が可能、という点だけ。
その肝心の対戦もやっぱ64には敵わないんだよな…
リードを取ったら防弾チョッキの周りで陣取るだけで
容易く有利を取れる64のゴールデンアイの方が、
明らかにゲームバランスはおかしいのに、
なぜか64の方が楽しい不思議。
そんなワケでこれからもプレイするのは
確実に64ゴールデンアイだと思う。
本日はここまで。