【任天堂】中国でNintendo Switch発売へ/3つの壁

 

我们盼来了金色的黎明

 

待ちに待ったとき。

 

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ついに。

 

中国にて

Nintendo Switchが2019年12月10日に発売。

希望小売価格は2,099元(約32,000円)。

提携先は中国の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)。

2017年には時価総額でFacebookを超えた巨大企業。

 

  

中国進出。

さらっとニュースになってたけど、

これってスゴイことだよ。

 

 

何がすごいのか?

 

中国本土では、長らく任天堂のハードは販売されていなかった。

2000年にゲーム機の生産や販売が禁止され、その規制が解除されたのは2015年。

実に15年もの間、ゲーム機が規制されていたのだ。

2015年以降はPlayStationやX-boxは販売されていたけど、任天堂のハードの販売はされていなかった。

 

2019年4月、広東省文化・旅行庁は、ゲーム機などの製造・販売に関する審査結果「2019年第1四半期ゲーム・娯楽設備内容審査通過機種目録」を発表。

中国ネット大手の騰訊科技(テンセント)の許可取得製品として、任天堂が製造・販売するゲーム機「ニンテンドースイッチ」およびゲームソフト「NewスーパーマリオブラザーズUデラックス」が掲載された。

 

そして来たる12月10日、ようやく中国でSwitchの販売が開始される。

 

これは中国のゲームファンも嬉しいだろう。

 

なお例外として、任天堂が2003年に中国で発売したコントローラー型のゲーム機、

「iQue Player」なるモノも存在する。

 

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iQue Playerがコントローラー型を採用したのは、中国では「青少年に悪影響を与える」という理由で2000年6月から据え置きゲーム機(本体とコントローラが別個になっており、テレビやモニターに接続するタイプのゲーム機)の発売禁止令が施行されており、携帯式にすることでそれをかわしたためである。

 

据え置き機じゃないからセーフ理論、すき

 

 

中国版スマブラ「任天堂明星大乱斗」。

 

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フォックス = 火狐

 

 

f:id:popyon:20191204194211p:plain ・・・。

 

 

懸念されること

 

日経新聞の電子版にこのような記事を見つけた。


3つの壁として、下記が挙げられている。

1)中国のゲーム市場で専用機が占める割合は1%未満

2)中国では既に海外版のSwitchが流通している

3)国策で再規制も有り得る

 

1)専用機が占める割合は1%未満

調査会社MobData研究院によると中国のゲーム市場はスマホ向けが6割超、パソコン向けが4割弱を占め、家庭などで使う専用機は1%未満にとどまる。世界では専用機市場が20~30%を占めるとされ、中国の独特さは際立つ。任天堂の古川俊太郎社長も「専用機で遊ぶ習慣がなくハードルは高い」と認める。

 

 2)海外版のSwitchが流通

アリババ集団の淘宝網(タオバオ)など電子商取引(EC)プラットフォームでは輸入業者などが日本版や香港版のスイッチを2千元強で売り、1500元程度の中古品もある。スイッチに興味を持つ消費者は既に海外版を手に入れている可能性がある。

 

 3)再規制のリスク

調査会社の伽馬数据(ガンマデータ)などによると18年の中国のゲーム市場は17年比5.3%増の2144億4千万元(約3兆3千億円)と前年成長率の23%から大きく鈍化した。審査再開後、ゲーム関連企業の業績は回復しつつあるが、政府の監視の目が緩んだわけではない。

当局は10月下旬、未成年(18歳未満)によるネットゲームの利用で新たな規制方針を打ち出した。夜10時から翌朝8時までゲームサービスの提供を禁止する。また利用時間は平日に1時間半、土日祝日は3時間を超えてはならない。「アイテム課金」など有料サービスでも制限を設ける。

 

今回の「中国でSwitch発売」のニュースを目にしたときは

「爆売れ間違いなしじゃん…!」と思ったんだけど、

そう簡単な話でもないみたい。

特に、ゲーム市場における専用機の割合が1%未満という点は驚いた。

ゲームに限った話ではないが、国策での規制が多い中国。

簡単に普及する、というわけにはいかなそう。

2つめの壁として紹介されている「海外版Switch」についてはどうなんだろう。

中古の海外版Switchを1500元で購入するなら、中国版Switchを3000元を買った方がよさそうな気がする。やっぱ安い方がいいのかな? 

 

正規の方法で任天堂のゲームを楽しみたい、というユーザーもいるはず。

まぁ海外版なだけであって、海賊版ではないからあまり変わらないだろうけど…。

 


ゼルダBoWのパクリと言われている「原神」のブースで中指を立てる中国のユーザー。

中国人がみなパクリを許容するわけではない、という一例。 

 

 

制限は他にも

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もうひとつ、制限となるものがある。

ビデオゲームにおける暴力表現や性的表現、賭博などの表現の規制。

ロンチタイトルの『マリオオデッセイ』『マリオカート8DX』『New スーパーマリオブラザーズUデラックス』など、多くの任天堂タイトルならそこまで影響はなさそうだけど、ゼルダBoWなんかは際どかったりするのかな…? 気になるところ。

 

 

そんなワケで

 

中国でSwitchが発売されるよ!  って話でした。

 

 

本日はこのへんで。

 

 

おまけ

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