病院に行く前に済ませておきたい「あること」と、良い医者の見極め方【結論:相手の立場になって考える】

 

一歩、先回りする。

 

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(ここからの前置きは、読んでも読まなくてもOKです)

 

年末から続く風邪に苦しめられている。

12月30日あたりから喉の違和感があった。

 

三が日に続けて土日だったということもあって、内科を受診したのは1月6日

前日の日中に37度前後の微熱が出たりでなかったりといったことと、

1月5日夜から咳が出るようになったことと、があったためだ。

 

診察時に熱は出ていなかったこともあり、インフルエンザの検査をすることはなかった。

いま思えば、その時にインフルエンザの検査をしておけばよかったな…と思った。

隠れインフル、っていうパターンもあるからね。

 

この記事を書きはじめた場所は、

本日1月8日、耳鼻科の待合室。

 

内科の受診以降、夜間はその咳が止まらないことが多く、

たまらず専門医のいる耳鼻科で受診した形だ。

 

ものすごく前置きが長くなったけれど、今日のエントリは

「質問のしかた」に関しての話。

 


(ここから本題)

 

 

 

 

相手の立場に立って行動する

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質問のしかたについて。

 

 

質問をする前に、心がけたいこと

 

何かを相手に質問するときには、予め

「相手の立場になって、考える」という時間を取るとよい。

 

例えば、医療機関で診察を受けるとき。

 

「質問をするのは医者の仕事じゃないの?」と思われるかも知れない。

確かにそうなんだけど、医療機関の受診という行為は、

患者からの「この症状が出ている。どうすればいいの?」という、

ある意味「問い」だと思う。

 

よい質問をして、よい回答を得るためにはどうすればよいか。

それは、先ほど述べたとおり、

「相手の立場になって、考える」という時間を取ること。

 

思えば、内科に行ったときは、

症状についてあまり詳しく説明できていなかった。

 

今回、僕は耳鼻科に行く前に予め、

「症状の詳細を、箇条書きにして」 おいた。 

目的は、担当医に症状を詳しく説明するため。

 

メモに使うツールは紙でもアプリでも、なんでもいい。

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僕が使ったアプリは「Google Keep」。自動保存がうれしい。

 

ちなみに、メモした紙やアプリをそのまま担当医に見せてもいいけど、

できれば、そのまま問診票に書き写すのがオススメ。

 

この理由は、

予め情報を共有しておくほうが、的確な診断を下せる

から。

患者さんの中には

「問診票は大雑把に書いて、診察のときに詳しく説明しようとする」

人もいると思う。

それでもいいんだけど、僕の場合は、下記の理由からそれをしない。

 

1)いざ口で説明しようとすると、うまく説明できないことがあるため

 

2)いくつかのことを伝え忘れることがあるため

 

3)担当医の時間を有効に活用してもらうため

 

このとおり。

 

 

1)いざ口で説明しようとすると、うまく説明できないことがあるため

口下手というわけではないけど、限られた診察時間の中ということもあって、症状をうまく説明できないことがある。 

また、単純に「ラクだから」という理由もある。

今回は「声を出そうとすると咳が出やすい」状態だったから、

尚更「予め、問診票に詳しく症状を書いておく」ことが有効だった。

(本当に、声を出そうとすると喉がくすぐったくなって、咳が出る状態だった)

 

 

2)いくつかのことを伝え忘れることがあるため

「予めまとめておいたことは、すぐに頭の中から引き出せる!」

それが理想なんだけど、僕はそれが割と苦手。

予め、全ての情報が問診票に書いてあれば、伝え忘れは防げる。

 

 

3)担当医の時間を有効に活用してもらうため

先ほど、症状をメモした紙やアプリの中身を

「そのまま問診票に書き写すのがオススメ」だと述べた。

そして、その理由が

「予め情報を共有しておくほうが、的確な診断を下せる」とも述べたが、

さらに理由を詳しく述べると、下記のとおり。

 

患者を診察室に呼ぶまでの時間に、思考を整理できる

 

患者が訴える症状の中には、

「注視すべきもの」「そうでないもの」が混在することがある。

予め症状が箇条書きになっていれば、担当医はその中から

「この症状については、詳しく聞いた方がいいな」だったり、

「この症状については、あまり心配は要らないだろう」だったりと、

ある程度「振り分け」をした状態で診察を始めることができる。

 

「症状を、立て続けに訴える患者」の発する音声の情報と、

「症状を詳しく書いた箇条書き」という文字の情報。

 

どちらがより「担当医に正しくインプットしてもらえるか」を考えると、

間違いなく後者だといえるだろう。

 

もちろん、痛みの程度など、身振り手振りと音声で伝えた方がいい場合もある。

勘違いをしてはいけないのは

「予め箇条書きにしておけば、口で説明する必要はない」というわけではない

ということ。

 

 

 

 

良い医者のみきわめ

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よい質問をすれば、よい回答を得られやすい。

 

もう一度、僕が予め用意した「箇条書き」を見てみる。

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メモした後や、そのメモを問診票に書き写した後には、

「たかが咳が続くくらいで、細かすぎるかな…」と思っていた。

 

でも実際は、そうではなかった。

 

担当医は、上記の症状ほぼ全てに対して

「詳しく質問」をしてくれた。

また、わずかな情報も見逃さない。

 

例えば「喉の違和感(かゆい)」について。

「どうあるか?」を詳しく訊かれたため、

「乾燥して、咳き込む感じです」と答えたら、

二日前に受診した内科で処方されたある薬が「強めの薬」のため、

「喉の乾燥を起こしやすい」おそれがあることを教えてくれた。

そのため、その薬は今後服用しないことになった。

 

その一方、同じ内科で処方された抗生剤は

「そのまま服用しても大丈夫」ということも教えてくれた。

 

また、僕の箇条書きにはなかったことについても質問された。

 

「以前も、同様の症状が起こったことはなかったか?」

 

なぜそれもまとめておかなかったのだろう、と思った。

というのも、3年ほど前に、同じように

「咳が止まらない」症状に悩まされたことがあったからだ。

その時は1ヶ月近く続いたことを伝えたところ、

念のため、呼気の検査をすることを提案された。

 

検査の結果は、基準値より少し高かったものの、

咳喘息になりやすい体質ではないことが分かった。

これを知ることができたのは大きかった。

 

 

事実にのみ、言及する

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最後にひとつ。

 

少し長くなったのでこれくらいにしたいと思うが、もうひとつ、

「信頼できる」人の特徴として上げたいのが、これ。

 

事実にのみ、言及する

 

これは「絶対にそう」とは言い切れないし、僕の場合なんだけど、

「事実以外」のことまで言及して、かつそれがネガティブなことだと、

割とその人に対する信頼を失くしてしまうんだよね。

 

その点、今回の担当医は間違いなく「信頼できる」人だった。

 

というのも、

 

「二日前に処方された薬が、喉の違和感を引き起こしている可能性」

については言及したが、それ以外は特にコメントがなかった点。

 

医者によっては、こういうセリフが出てくるかもしれないと、想像できないだろうか。

 

「この薬は良くない」

「この処方は間違いだ」

「間違った診察をされましたね」

 

僕の場合、もしこういうセリフが出てきたら、

悪気はなかったとしても、その人に対する信頼がなくなる。

 

もちろん、先にかかった内科が著しく評判が悪かったり、

明らかに診断ミスをしていたりしたなら別だけど。

そもそも、僕が内科にいった時点では、

症状を詳しく箇条書きにしていなかったし、呼吸器、それも喉に関することなら、

内科より耳鼻科の方が詳しく診察できる。

内科を一方的に非難することはできない。

 

繰り返しになるが、信頼できる人の特徴として挙げられるひとつに

「事実にのみ、言及する」がある。

 

「相手の立場になって考える」からこそ、

余計な感情は排除して、「事実にのみ、言及する」することが必要だと思う。

 

 

さて、長くなったので本当にこの辺りで終わりにしたい。

今日の夜はだいぶ咳が少なくなった。

今週中には完治させたい。

 

 

本日はここまで。