「不要な無駄」と「必要な無駄」について/自分の時間を手に入れる
働くことは罪ではないけど、他人に利用されて、自分の時間を無駄にしないで。そのことを覚えていてほしい。
「無駄」について考える。
無駄なことをして後悔したことは?
一方、無駄なことをしたのに良かったと思えたことは?
排除すべきは「不要な無駄」
人生には「無駄」がつきものだけど、
僕たちが排除すべきは「不要な無駄」だと思う。
「不要な無駄」とは、自己の成長につながらない無駄のこと。
自分の意思にもとづかない「無駄」は、その殆どが「不要な無駄」になりやすい。
・通勤時間
・仕事上での電話
・会議
・(付き合いとしての)飲み会
このタイプの無駄は、排除することが理想だ。
難しければ「減らす」ように心がけたい。
「不要な無駄」はなぜ良くないか
単純に、無駄な時間になりやすい。
そして、先ほど挙げた4つの例でいうと、
程度はどうであれ、習慣的に行われる。
・通勤時間 → 毎日
・仕事上での電話 → 毎日
・会議 → 場合による
・(付き合いとしての)飲み会 → 場合による
1回あたりの時間が少なかったとしても、積み重なると相当な時間になる。
長期的に考えたとき、コスパが悪い。
習慣になると、無駄であるという感覚が薄れてくる。
先ほど述べたとおり、理想は、その無駄を排除すること。
難しいときは、少しづつ減らしていこう。
まずは「無駄」の洗い出しをする。
次に、行動を細かくリストにして、ひとつずつ無駄かどうかを検証する。
一方、「必要な無駄」とは
「必要な無駄」というと、一見、矛盾したことばに見えるかも知れない。
この「必要な無駄」には、2種類がある。
1)「プロフィット」のある無駄
2)「ベネフィット」のある無駄
プロフィットとベネフィット。
どちらも日本語にすると「利益」という意味だが、
ものすごく単純にそれぞれの違いを区別すると、下記のとおり。
1)「プロフィット」 = 金銭的な利益
2)「ベネフィット」 = 恩恵(金銭的なことに留まらない)
1)「プロフィット」のある無駄について
金銭的な利益のある無駄、という意味になるが、
厳密にいうと、「金銭的な利益を生む可能性のある」無駄のこと。
「無駄」といってしまうと語弊があるかも知れないけれど、
例えば次のような行動が挙げられる。
・現状よりも稼げるスキルを身につけるため、勉強する
・1円にもならないが、ブログ記事を書く
こういった行為は、金銭的な利益を生むその瞬間までは、「無駄」のままとなる。
利益を生んではじめて、無駄ではなくなる。
ただこの無駄の良いところは、
仮にその行動自体で金銭的な利益を得られなかったとしても、
自分自身に「知識」や「経験」が得られるということだ。
もちろん利益も得ることができれば、なおさら良い。
これらのことから、
「プロフィット」のある無駄は、必要な無駄といえる。
2)「ベネフィット」のある無駄について
これは、金銭的なものに留まらない「恩恵」をもたらす。
ほとんどは「時間」を費やすことによって、「恩恵」を得るパターン。
これも先ほどと同様、「無駄」といってしまうと語弊があるかも知れないが、
例えば次のような行動が挙げられる。
・気晴らしにゲームをする
・散歩する
こちらは先ほどの「プロフィットのある」無駄とは違い、
効果がすぐに現れやすい。
短時間のゲームプレイには、不安を除去する効果がある。
散歩することで、あたらしいアイディアを思いつく(かも知れない)。
ゲームがもたらすベネフィットについては、ジェイン・マクゴニガルのプレゼンがおすすめ。日本語の字幕表示も可能。
欠点もある。
すぐに効果が出やすいメリットはあるけれど、
必ずしも効果が出るとは限らない。
それでも、この「ベネフィットのある」無駄のメリットは大きい。
意識して生活の中に取り入れていきたい。
おわりに
必要な無駄を楽しむためにも、
不要な無駄は徹底的に排除していきたい。
冒頭の引用文は、アメリカのシンガーソングライター
ジェームス・テイラーの曲の歌詞から引用。
本日はここまで。
"And try to remember that working's no cryme, just don't let 'em take and waste your time."
”働くことは罪ではないけど、他人に利用されて、自分の時間を無駄にしないで。
そのことを覚えていてほしい”
<引用>
That's Why I'm Here/James Taylor