「ぼくたちは勉強ができない」のナチュラル毒舌カチューシャ美少女、古橋文乃ちゃんがヒロインレースに返り咲いた件

うるかちゃんブーストだけじゃない

週刊少年ジャンプで連載中のラブコメ「ぼくたちは勉強ができない」。

連載開始時は打ち切りが心配になるほどだったが、第四話で初登場した新ヒロイン武元うるかちゃんの登場により、見事V字回復を果たすこととなる。

この時点ではまだ「テコ入れうまくいったな」くらいの謎上から目線でこの作品を読んでいたのだが、うるかちゃん登場以降は、ヒロイン毎の特徴が活かされたエピソードが多くみられるようになった。

文乃だけが恋愛感情を自覚していない?

ヒロイン3人の中で明確に主人公の成幸に恋愛感情を持っているのはうるかで、次に意識しているのは理珠。文乃はというと、たまに成幸を意識するシーンはあっても、基本的には恋愛感情を抱いている描写はなかったし、パジャマパーティー回をはじめ他の回でも理珠・うるかの恋を応援している。

24話でもそれは変わっていなくて、独り身なのにペアカップ持ってジャージで到着する系美女、桐須先生の家に行った成幸に対して、理珠とうるかには絶対にそのことを言わないように釘を刺すなど、徹底して「ヒロインレースに参加していない」風の描写が続く。

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LOVEってプリントされてるの最高

 表情の違和感

24話で文乃が冗談で成幸に「付き合おうか」と言うシーン。文乃の表情から感情が読み取りにくくて、はじめにこのシーンを見たときに違和感があった。

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表情とセリフがあってないように感じる

 

この違和感に関しては「恋愛感情に対してほぼ無自覚だから、この表情だったのかな」で済ませてたんだけど、このシーンを何回か見返していくうちに、恋愛感情については完全な無自覚ではなく、むしろ自覚の方が強いと確信した。

このシーン、改めて見てみると、自分の気持ちを表に出さないように表情は作れていたのに、無自覚と自覚の間くらいにある、自分が本当に求めていることが無意識に口から出てしまったような、そんな印象を受けた。

 

文乃が母親を亡くしていることに関してのエピソード(詳しくは明らか になっていないけど)と関連付けると、本心を出さないことについて設定をしやすい。例えば母親が闘病の末に亡くなったのであれば、母親が生きることを願ってもそれが叶わなかった過去があって「望むことに対しての怖れ」や「望みが叶わないことに対する怖れ」を抱えているのではないか、と考えることができる。

母親のことを語ったときの様子や普段の文乃の振る舞いからすると、そこまで深刻な設定はなさそうな気がするんだけど、いつも笑顔を絶やさないキャラほど心に暗いものを抱えているのはよくあることなので、この設定はあり得なくもないかもな、と考えている。

 はじめから脱落なんてしていなかった

うるかちゃん登場以降は早々にヒロインレースから脱落しただの言われてそうな文乃だけど、ヒロインレースに返り咲いたというか、そもそも脱落なんてしていなかった。

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 最後のコマは本当に秀逸だと思う

 

う~~ん、ますます目が離せないデスこの漫画は。